インテル、マカフィーを買収へ

トップ交代早々、組織再編を打ち出したインテル〔AFPBB News

 米インテルでは先週、長らく最高経営責任者(CEO)兼社長を務めてきたポール・オッテリーニ氏が退任し、新たなCEOが誕生したが、その新CEOがさっそく組織再編計画を打ち出し、その動きの速さに市場関係者が驚いている。

 複数の海外メディアの報道によると、インテルでは主力のパソコン向けプロセッサー事業などをCEOの直属とする計画。また将来の機器を見据えた「新デバイス」部門を設置するという。

 同社では、2005年からCEOを務めてきたポール・オッテリーニ氏がこの5月16日に退任。代わって最高執行責任者(COO)を務めてきたブライアン・クルザニッチ氏(52)が同日開催された取締役会で選出された。

 また、これまでオッテリーニ氏が社長を兼務していたが、新たにソフトウエア部門の責任者、レネイ・ジェームズ氏(48)を社長に選出。5月16日付でクルザニッチ新CEOとジェームズ新社長が誕生した。

主力の「インテルアーキテクチャー部門」をCEO直轄に

 インテルには、「PCクライアント」「データセンター」の事業部門があり、前者はパソコン向け、後者は主にサーバー向けプロセッサーを扱っている。また「その他インテルアーキテクチャー」という部門もあり、こちらには「モバイル通信機器」「スマートフォン」「タブレット」などさらに細かい部門がいくつかある。

 そして、これらを統括しているのが「インテルアーキテクチャー部門」。その売上高は、同社全売上高の9割以上を占めており、インテルの主力部門。報道によると、今後クルザニッチ新CEOはこの部門を直接統括する。

 インテルが21日に米証券取引委員会(SEC)に提出した臨時報告書(Form 8-K)でもそのことに触れており、「インテルアーキテクチャー部門は今後クルザニッチCEOの直属となり、同部門を統括してきたジェネラルマネジャーのデビッド・パルムッター氏が組織再編を指揮する」と書かれている。