バンクーバー新報 2013年1月31日第05号
市民権・移民省ジェイソン・ケニー大臣は24日、若い起業家のカナダ移民を後押しする新しい起業ビザプログラムを始めると発表した。トロントで記者会見したケニー移民相は、若くて才能ある人材にカナダで起業する機会を与える新しいプログラムだと語った。
IT関連の人材を中心に、アジア、主に中国やインドからの若者を対象にしている。正式には今年4月1日からプログラムを開始する。開始されたと同時に、アメリカのシリコンバレーに飛び、大臣自らリクルートに乗り出すと語るなど、力を入れている。
このプログラムの特徴は、カナダでの就業体験がなくても審査を通過し滞在が認可されれば、永住権を取得できること。
IT関連の人材を自国で就労させる同様のプログラムは、アメリカ、オーストラリア、イギリスなどでも行われているが、あくまでも一時滞在許可で、永住権ではないというところが他国とは異なりカナダ独自の魅力となるとケニー大臣は自信を見せている。
同プログラムの申請には事業計画書の添付が必須で、それらが審査に参加する投資家に認められ、最低投資額を保証された申請者のみカナダでの起業が認可される。
その他の必須条項として、英語かフランス語が問題なく使えること、1年以上大学かカレッジで就学経験があること、健康診断に合格することなどが添えられている。
ケニー移民相は審査に要する期間は半年以下になるだろうと語っている。
まずは5年間、年間2750件のビザ発行を目標に、試験的に行い、成功すれば継続させるとしている。
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