今回の『中山泰秀のやすトラダムス』(Kiss FM KOBEで毎週日曜24:00-25:00放送)ゲストは、株式会社カトープレジャーグループの代表取締役兼CEOを務める加藤友康氏。
「麺匠の心つくし つるとんたん」をはじめ、ホテル、フードサービスなど多岐にわたる事業を手がける経営者の視点から、政治家の世襲や日本の財政、雇用情勢などについて語った。
父親の背中を見て育ったからこそ、今の自分がある
中山 今回は、株式会社カトープレジャーグループの代表取締役兼CEOである加藤(友康)さんにお話を伺います。
まずは、政治に関するこの話題から。今期限りでの引退を表明した自民党衆院議員の後継に、議員の子息が名乗りを上げるケースが相次いでいるそうです。
公募による選考を受ける仕組みにはなっているものの、すでに2人が決定し、選考で強みを発揮。自民党は2009年の政権公約で世襲制限を打ち出しましたが、「かけ声倒れに終わっている」との指摘も出ていると読売新聞が伝えました。
世襲に対しては厳しい声が多いようですが、若くしてお父様の事業を継がれた加藤さんは、この記事についてどう思いますか。
加藤 私は現在47歳ですが、22歳の時に父親を亡くし、以来25年間にわたり社長業を務めてきました。年齢の割にキャリアが長いのも、早くに父親を亡くしたからです。
22歳で社長業に就くというのは、普通では考えられないことです。ただ、ここまで無事にやってこられたこと、また当グループが今年で50周年を迎えられたのも、やはり私が商売人・経営者の子として父親をずっと見てきたからです。
ですから父親の背中を見て、魚屋の子が魚屋になりたいとか、政治家の子が政治家になりたいと考えるのはごく自然なことだと思いますね。
中山 お父様が他界され、事業を継いだ当時はどんなお気持ちだったのですか。
加藤 22歳で生意気でしたが「自分は父親の子だ」というプライドが非常に高かった。この商売人の子なんだからやってみせる、という気持ちが強かったんです。
今考えると大変な状況だったにもかかわらず、苦にせずやってこれたということは、それだけ私に父親の血が流れているんでしょうね。