「アルコールをトマトと一緒に摂ると、飲酒後の血中アルコール濃度が約30%低下します」――講師の説明に、セミナー参加者は思わず、身を乗り出した。

「お酒とトマトのいい関係」にセミナー参加者は興味津々(アサヒ ラボ・ガーデンでのセミナー)

 7月6日、大阪梅田のアサヒ ラボ・ガーデンではアサヒビールを傘下に持つアサヒグループホールディングスとカゴメの共催で「トマトとお酒のうれしい関係」というセミナーが開催された。梅雨が明け、よく冷えたビールやサワーが美味しい季節だが、夏バテ気味の身体に二日酔いはこたえるし、タプタプのビール腹は薄着の季節には少々、見苦しい――。夏の代表野菜であるトマトがその救世主となるならば、酒のみにとっては何とも心強い話だ。

資本提携を機にトマトとお酒の関係を共同研究

 この日、講師を務めたのはアサヒグループホールディングスの食の基盤技術研究所主幹研究員の大嶋俊二さん(薬学博士)と、カゴメ総合研究所バイオジェニックス研究グループ課長の相澤宏一さん(薬学博士)の2人。

セミナー講師を務めたアサヒグループホールディングス・食の基盤技術研究所の大嶋俊二主幹研究員(左)とカゴメ総合研究所の相澤宏一バイオジェニックス研究グループ課長(右)

 豊富なビタミンを含むトマトが身体に良いことは、古くから知られている。

 一方、古来「百薬の長」と言われるように、酒にも緊張をほぐし、楽しい気分にさせてくれるなど、様々な効用がある。と言っても、それは、あくまでも「適量」を守ってのこと。飲み過ぎて二日酔いになったり、肝臓など内臓に悪影響を及ぼすなど弊害もある。

 アサヒとカゴメは2007年2月に業務資本提携したことを契機に、調達や物流・商品開発などに加えて、研究分野でも協力。それぞれの得意分野である「アルコール」と「トマト」を組み合わせることで新しい価値を生み出せないかと共同研究を重ねている。