9億人にも上る膨大な数のユーザーを抱えながらも、その広告効果は薄いと指摘されているSNSの米フェイスブック。同社は12日、そうした批判に反論した。
米国の市場調査会社コムスコアに依頼して行った同社サービスの広告効果に関する調査結果を公表し、その中で「企業はフェイスブック上で展開するソーシャルマーケティングを通じてその成果を最大限に高めることができる」とアピールしたのだ。
スターバックスの売り上げが伸びたというが・・・
フェイスブックの広告効果については、米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)が有料広告の掲載を取りやめることを明らかにして、波紋が広がったほか、急拡大しているモバイル向けサービスの広告展開が遅れていることが大きなリスクと指摘されている。
今回の調査は、そうした不安を払拭するのが狙いのようで、同社サービスにおける広告の有効性を強調している。
それによると、大手コーヒーチェーンの米スターバックスを好きなユーザーとその友人に対しフェイスブック上でスターバックスの広告を見せて、4週間の購買行動を調べたところ実店舗での販売が38%増加した。
同様に行った大手ディスカウントストア米ターゲットの調査でも販売が21%伸びたという。
調査を担当したコムスコアは、「広告掲載も含むフェイスブック上の活動は、ユーザーが実際に広告をクリックするかどうかにかかわらず、商品が実際に店舗で購入されるまでのすべてにわたって影響を及ぼしている」とし、その根拠とするデータを示している。