ずるく立ち回らなければ生き抜いていけない
名君は、信義を守るのが自分の不利をまねく時、あるいは、約束した時の動機が、すでになくなってしまったときは、信義を守れるものではないし、守るべきものでもない。とはいえ、この教えは、人間がすべてよい人間ばかりであれば、間違っているといえよう。しかし、人間は邪悪なもので、あなたへの約束を忠実に守るものでもないから、あなたのほうも、他人に信義を守る必要はない。
(『君主論』、マキアヴェリ著、池田廉訳 中公文庫)
残り3068文字
名君は、信義を守るのが自分の不利をまねく時、あるいは、約束した時の動機が、すでになくなってしまったときは、信義を守れるものではないし、守るべきものでもない。とはいえ、この教えは、人間がすべてよい人間ばかりであれば、間違っているといえよう。しかし、人間は邪悪なもので、あなたへの約束を忠実に守るものでもないから、あなたのほうも、他人に信義を守る必要はない。
(『君主論』、マキアヴェリ著、池田廉訳 中公文庫)
残り3068文字
ここからは、JBpress Premium 限定です。
カンタン登録!続けて記事をお読みください。詳細はこちら