本日から、「結婚」をテーマに連載を始めます。題して「離婚か、我慢か」。
2年くらい前に、こちらのサイトで連載をしていました。「恋愛」をテーマにしたもので好評をいただいていました。その連載に加筆修正したものは毎日新聞社から『結婚は4人目以降で決めよ 恋愛と結婚と浮気の政治経済学』という本になっています。
「恋愛学」から「結婚学」へ
今回の連載は結婚前の「恋愛学」からさらに一歩進めて、「結婚学」の話です。
「恋愛学」とは人間の恋愛を科学的に研究する学問ですが、「結婚学」は、結婚に至る過程、夫婦間の生活に関する結婚そのものの科学的分析を行う学問です。
恋愛の先には結婚がある・・・、当然の流れなのですが、最近疑問に思っている若者が増えてきました。若者が同棲(事実婚)まではしても、正式な結婚はしなくなってきているのです。
フランスなどは婚外子が全新生児の50%を超えるという時代、日本も結婚に二の足を踏むケースが増えているようです。ちなみに、日本では10人に1人くらいが同棲経験者ですが、実際に現在同棲しているのは2~3%といったところです。
実は、理論的に突き詰めてゆくと、一夫一婦制という結婚制度はうまくいかないようにできています。
プロポーズして、婚約して、結婚当初のハネムーン時代は最高に幸せですが、徐々に当初の熱は冷めてゆき、やがては1人の異性に自分をしばりつけておく不合理性を感じ始めます。ハネムーンを過ぎた既婚者や離婚経験者の大多数は、実際にこのことを経験しているはずです。
全国数千万の夫婦のみなさんに、そのことを理論的に解説することがこの連載の目的なのです。いやむしろ結婚していない人に結婚とはどういうものか覚悟をしてもらうために書いていると言った方が正しいかもしれません。
既婚者にもこれから結婚する人にも、結婚制度が抱える問題に対して、少ないながらも、解決策があります。その解決策もいずれ披露することになりますので期待していてください。恋愛感情は日々摩耗してゆくのですが、摩耗の質量を減らす方法があるということです。