日銀短観12月調査の概要が、12月15日8:50に発表された(回答期間:11月10日~12月12日。回答基準日である11月27日までに7~8割の企業が回答)。

日銀短観今回のポイント
(1)業況判断DIは、製造業を中心に鋭角的な悪化。大企業・製造業は前回調査比21ポイントの急落。
22008年度経常利益は、大企業で前年度比▲20.6%に大幅下方修正。想定為替から見てさらに下振れへ。
32008年度設備投資計画は、大企業が前年度比▲0.2%に下方修正(マイナスは2002年度以来)。
4企業金融が急速にタイト化。中小企業の資金繰り判断DIは▲15に低下。大企業でもプラス幅縮小。

 

 

景況感は鋭角的に悪化~業況判断DIは大企業・製造業で前回調査比▲21ポイント急落

(1)大企業・製造業の業況判断DIは▲24(前回調査比21ポイント低下)、先行き予測▲36
うち素材業種は▲20(同17ポイント低下)、加工業種は▲26(同23ポイント低下)
大企業・非製造業の業況判断DIは▲9(同10ポイント低下)、先行き予測▲14
大企業・製造業の業況判断DIは▲24と、弊社予想通りの数字になった。前回調査比の低下幅21ポイントは、1974年8月調査で記録した26ポイントに次ぐ、過去2番目の大きさである。