マット安川 今回のゲスト、自民党・平沢勝栄さんは、「民主党はダメ、自民党も今のままではダメ」とずばり。民主・自民両党の問題点や日韓関係などについて伺いました。

みっともない野田政権の対韓国「屈辱外交」「土下座外交」

「マット安川のずばり勝負」ゲスト:平沢勝栄/前田せいめい撮影平沢 勝栄(ひらさわ・かつえい)氏
衆議院議員(自由民主党副幹事長、衆議院内閣委員会理事)テレビ・ラジオにも多数出演。葛飾区柴又在住。『もう黙っていられない!』(徳間書店刊)『政治家は楽な商売じゃない』(集英社刊)『拉致問題』(PHP研究所刊)など著書多数。(撮影:前田せいめい、以下同)

平沢 野田政権がいま大きな失点がないのは当たり前のことです。野田(佳彦)さんは「安全運転」と言われていますが、まだ何も運転していないんですから。私と同じで、ペーパードライバーなのにゴールド(免許)ドライバーなんです。

 野田さんはパフォーマンス的な動きだけが目立ちます。今回も韓国に行かれたけれど、日本として言わなければならないことはいっさい言わなかった。新聞では「朝貢外交」と書いていましたが、あれは「屈辱外交」「土下座外交」ですよ。みっともないったらありゃしないですね。

 日本と韓国の間にはいろいろな問題があります。それを率直に言うことが大事なのであって、調子のいいことだけを言うのが外交ではない。韓国の大統領(李明博、イ・ミョンバク)に何としても今年中にぜひ来てもらい、それを自分の政権の浮揚に役立てたいということなんでしょうが、外交というのは野田政権のためにあるわけではありません。

 韓国に言うべきことというのは、例えば竹島の問題です。このあいだ日本の国会議員3人が鬱陵(ウルルン)島に行くのを拒否されました。理由は、騒いでいる人間がいて治安が保てないからだと。

 日本の国会議員が行ったら安全を保つことができないなんて、こんなことは独立国家の責任ですよ。野田さんは「こういうことが前例になったら大変ですよ」と言わなければダメだったんです。要するに信条や考え方や思想を理由にしてはいけないということです。テロリストや犯罪者ではないんですから。

 今度の件で思ったんですが、韓国の警察はよっぽどの無能力ということでしょう。日本の警察はいまだかつて外国の要人などに対し、治安が保てないから来ないでくれなんてバカなことを言ったことは一度もありません。

 例えば、韓国の国会議員や国民が島根県の「竹島資料室」の前で「竹島は韓国の領土だ」などと言って騒いだことがありますが、必要な時は日本の警察はきちんと対応しています。韓国は独立国家とは言えないというか、自ら二流、三流国家だということを明らかにしたようなものです。