ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)世界最大手の米フェイスブックは7日、クリントン政権時代に大統領首席補佐官を務めたアースキン・ボウルズ氏を同社の取締役会に迎え入れたと発表した。
マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は「ボウルズ氏の幅広い経験と知識はフェイスブックにとって貴重」としており、同氏の取締役会参加に大いに期待しているようだ。
政界から相次ぎ大物を起用
フェイスブックは昨年、元米国家経済会議首席補佐官のマルヌ・レビン氏をグローバルパブリックポリシー部門の副社長として雇い入れているほか、今年に入ると、ブッシュ政権時代の高官2人を雇っている。
また6月にはクリントン政権時代のホワイトハウス報道官、ジョー・ロックハート氏を国際広報部門の担当副社長として迎え入れるなど、政界との関係づくりに力を入れている。
今回取締役会に加わったボウルズ氏はその中でも異彩を放つ人物だ。同氏は、米金融大手モルガン・スタンレー出身で、投資銀行やベンチャーキャピタルなどを起業した経歴を持つ。
1996~1998年に大統領首席補佐官を務めたほか、2006~2010年にはノースカロライナ大学の学長に就いており、昨年オバマ大統領が設置した超党派の財政責任改革委員会の共同議長を務めたことでも知られる。
現在はノースカロライナ大学の名誉学長、モルガン・スタンレーの取締役なども務め、産学官で豊富な経験を持つ人物だ。