令和6年度大阪府介護職・介護業務の魅力発信業務の一環として制作したドキュメンタリー動画を大阪府のYouTubeチャンネルで公開
介護の人材不足は、高齢化社会の進展に伴い、介護サービスの質や提供体制に深刻な影響を及ぼし、地域社会や家族への負担を増大させている社会課題の一つです。
厚生労働省の「我が国の人口について」によれば、団塊ジュニア世代が65歳以上の高齢者となる2040年に高齢者が約3,928万人、全人口の約35%に達する一方、厚生労働省の「第9期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数について」では、介護職員の不足は2040年までに約57万人に達すると予測されています。
出典:
厚生労働省「我が国の人口について」https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_21481.html
厚生労働省「第9期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数について」
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41379.html
介護人材の確保が喫緊の課題となっている中、介護と縁遠い若年層を中心に、移動や食事・排泄の介助といった「業務」はイメージできたとしても、その目的や本質について知る機会はほとんどありません。
そこで今回、大阪府介護職・介護業務の魅力発信業務の一環として「介護の現場のリアルと本質」をテーマに動画を制作しました。

大阪福祉人材支援センターで実施している『職場体験・インターンシップ』の様子にカメラが密着しました。
大阪府社会福祉人材センター「体験・インターンシップ」
https://www.osakafusyakyo.or.jp/fcenter/taiken/
大阪府内の大学生が、吹田市の「あす~る吹田」で実際にインターンシップを行いながら、普段は見られない現場の様子や、介護の技術を学びます。同時に、現場で働くスタッフの想いを知ることで、動画視聴者がインターンシップ生と共にこれまでイメージしていた「業務」以上の介護の魅力を知ることができるよう企画しました。
さらに、撮影やディレクション自体も大阪府の帝塚山学院大学の大学生とともに実施。より若者の感性に響く内容になるよう制作を行いました。
ドキュメンタリー「学生は介護職をどう見るか?介護現場のリアルな2日間に密着」
インターンシップ撮影時の様子


動画に携わった学生の感想
- 介護施設に来たことがなかったので、どういうものか全然知らなかったのですが、すごく楽しそうにみなさんいろんなことに取り組まれていていたので、インターンする前の印象よりも「ここはいい場所なんだ」ということをすごく感じました。
- 親が訪問介護事業所で働いているので、介護の仕事はすごく身近に感じていたんですけど、何をやっているかまではよくわかっていなかったので、今回こうやって見させていただいて「こういうことをやっているんだ」と知ることができて、介護に対しての印象が良くなりました。
- 介護というものに人生で触れたことがなく、介護施設に初めて来たのですが、利用者さんたちが快適に暮らせる理由というのがよくわかりました。
- 自分でもびっくりしているんですが、介護職への印象が撮影中ですごく変わって、「ちょっと働いてみたいな」という気持ちまで出てきました。


特設サイトでコンテンツ公開中
本事業では、特設サイト「シゴト探求プロジェクト」にて関連情報を公開中。過去動画の他、イベントやインターンシップ等の情報を掲載。今後、介護現場でのインターンシップの様子を追ったドキュメンタリー動画の公開も予定しております。
シゴト探求プロジェクトとは・・・
自分は将来、どんな道を歩みたいのか?自分には、どんな仕事が向いているのか?
誰もが持つそんな悩みから、一歩踏み出すチャレンジを応援するプロジェクト。介護という仕事の魅力や詳細を、若者の皆さんにお伝えしながら、体験の機会をお届けします。
特設サイト「シゴト探求プロジェクト」
https://www.shigotan-kaigo.jp/
<委託元>
大阪府
<受託者>
NPO法人Ubdobe
<お問い合わせ>
info@ubdobe.jp(NPO法人Ubdobe事務局)
【NPO法人Ubdobe(ウブドベ)について】
NPO法人Ubdobeは、医療や福祉の専門性と難病や障害の当事者性を活かしたコンテンツづくりを通じてあらゆる人々の積極的社会参加を実現する、社会課題解決型クリエイティブ・カンパニーです。
病気や障害をテーマとしたクラブイベントや謎解きイベントの企画、福祉施設でインターンを行う国内留学制度の運営、重度訪問・居宅介護・移動支援事業所の運営まで、幅広い分野で活動中。
医療福祉情報の啓発・人材獲得等を目的としたプロジェクトを全国の行政・企業・団体と共に実施しています。