勝沼側からみた大日影トンネル遊歩道の入口(写真はすべて筆者撮影)
1368mに及び直線が続く大日影トンネル。内部の線路はすべて現役当時のもの
現在の勝沼ぶどう郷駅からスイッチバックの旧ホーム跡を見下ろす。旧ホーム跡は塩山側の一部が残るが、運行当時は長いホームと駅舎が設けられていた
「菱山ガード」は鉄道建設の際に造られた煉瓦構造の道路トンネル
写真手前が明治の中央本線開通時のもので、奥が大正2年の駅およびスイッチバックの引き込み線増設にあたり延長された部分。煉瓦の積層状態に技術の変遷が感じられる
天候に恵まれれば、煉瓦ポータルの先の山々の眺望が素晴らしい
貨物輸送を中心に中央本線で活躍したEF64形電気機関車。その18号機がガバメントクラウドファンディングによる有志の寄付により塗り替えられ保存されている
新旧トンネルが隣接。建造された時代で素材が異なり、新トンネルは高速化に対応できるよう大きさが拡張されている
アーチ環に沿った迫石は斧のような形をした切石で造られ、煉瓦との接合部の仕上げは高い技術力を要するもの
直線トンネルの両サイドには歩行用の通路があり、比較的歩きやすい
トンネルの側壁を活用し、大小多数のパネルで説明掲示がある
列車運行当時の勾配や距離の標記が残り、随所にわかりやすい説明板もある。1000分の25の勾配は明治時代に勾配限界とされ、大量の煤煙を吐くSLの運行は労苦を伴った
煉瓦造りの大型の待避所は2カ所設けられており、写真入りの説明板のほか、休憩用のベンチもある
線路中央に設けられた排水用の水路。天井部に見えるのは安全対策用のネットで、煉瓦が透けて見え、歴史あるトンネルの雰囲気を損ねないよう配慮している
勝沼側とやや異なる形状で切石積み。アーチ中央部の要石(かなめいし)部分に厳選された3個の切石が並び、トンネルの威容を示している
壁柱は両側に2本ずつあるのは珍しいが、地質が複雑で難工事の末に貫通したトンネルを支えるためのものと推察される
形状は対面する大日影トンネルとほぼ同様だが、翼壁(ウイング)部分がよく残っている。両トンネルの間には谷があったため難しい工事だった
2つのトンネルの間を流れる深沢川に設けられた煉瓦の河川隧道。大日影トンネルと同様の工法・材質による頑丈な造り
トンネル内両側にぎっしりと並んだワイン貯蔵ラック。1ラック当り約300本のワインボトルが収納可能(特別な許可を得て撮影)
約1100mのトンネルの最奥部までラックが並び、普段は消灯され煉瓦内の温度、湿度の安定した環境のもとで保管されている(特別な許可を得て撮影)
オーナーからのオーダーによるワインの出し入れにはフォークリフトを使用する(特別な許可を得て撮影)
勝沼ぶどう郷駅前からの遠望。晴れた日には2000m級の山々が見渡せる