モスクワで開かれた「金属加工展」に出展した日本のマザック。同社は2000年代から真剣に市場参入、単なる販売にとどまらず、修理までをロシア人により完璧に行えるフルサービスブランチの設立に成功した工作機械業界では稀有な成功例である。
牧野フライス製作所は、1960年代から対ソ輸出を開始した日本の工作機械業界におけるパイオニアである。ウラル地方の部品工場で、1970年に納められた同社製工具グラインダーがまだ使われているのを見て、日本製の機械の耐久力には頭の下がる思いを持った。
STAN製造による平面研削盤。実際にはモスクワ研削盤工場が開発、製造にあたっていると思われるが、CNCもロシア製が使われ、これまでのようにシーメンス付でないことが目新しい。工作機械の種類別需要としては、平面研削盤は小さく、高性能のものはほぼ100%輸入されていた。そのような種類の機械まで国産化されてきている現実は、我々の想像を超えるものがある。