米国の歴史学者の一部が韓国政府と密接に連携して日本を批判し続けている。写真は韓国・ソウルの光化門(写真はイメージ)

 米国の歴史学者の一部が長年にわたり慰安婦問題で日本を糾弾してきたが、その運動を主導する米国人女性学者の韓国政府寄りの政治活動がきわめて顕著となってきた。

 その学者は、慰安婦問題での事実を正す日本側の学者たちからの抗議に正面から答えないまま、安倍晋三首相を獰猛な「ミツアナグマ(蜜穴熊)」にたとえ、「戦争志向だ」と非難する投稿や「日本の竹島や尖閣諸島は日本には帰属しない」と断じる論文を米紙に寄せている。

 こうした“反日・親韓”の政治的言動は、米国での慰安婦問題論議が単なる歴史や人道上の課題ではないことを改めて示しているといってよい。

日本糾弾を繰り返すダデン教授

 2015年3月、米国歴史学会(AHA)の機関誌『歴史展望』(Perspective on History)が、コネチカット大学のアレクシス・ダデン教授ら米国の歴史学者20人による日本外務省への非難声明を掲載した。日本外務省は、米国マグロウヒル社が作成した高校教科書の慰安婦に関する記述の間違いについて訂正を求めていた。ダデン教授らはその外務省の動きを「不当な検閲」だなどと非難したのである。