重盛憲司氏。心療内科・精神科医。洗足メンタルクリニック院長。慶應義塾大学医学部卒業、慶応義塾大学病院精神神経科専修医を経て、国立久里浜病院(現・国立病院機構久里浜医療センター)で長らくアルコール依存症などの治療に携わる。精神保健指定医。労働衛生コンサルタント。ストレスマネジメントにも長け、多くの企業診療所でも診療に携わる。
国立病院機構久里浜医療センターが作成したアルコール依存症のスクリーニングテスト(男性版)
主な種類のアルコール量の換算目安
(参考:「健康日本21 アルコール」をもとに筆者作成)
「節度ある適度な飲酒」としては、1日平均純アルコールで約20グラム程度。
留意点として、
(1)女性は男性よりも少ない量が適当である。
(2)少量の飲酒で顔面紅潮を来す等アルコール代謝能力の低い者では通常の代謝能を有する人よりも少ない量が適当である。
(3)65歳以上の高齢者においては、より少量の飲酒が適当である。
(4)アルコール依存症者においては適切な支援のもとに完全断酒が必要である。
(5)飲酒習慣のない人に対してこの量の飲酒を推奨するものではない。