建設業者にとって本当に「悪夢」だった民主党政権時代
「悪夢のような民主党政権」。安倍晋三元首相が、そう発言したことがある。2019年2月10日の自民党大会でのことだ。これを受けて旧民主党の代表でもあった岡田克也が、2日後の衆議院予算委員会で猛抗議したことがあった。
岡田「私たちは、政権時代にその前の自民党歴代政権の重荷も背負いながら政権運営をやってきました。撤回を求めます」
安倍「皆さん悪夢でなかった。それを否定しろとおっしゃるんですが、では、なぜ、民主党という名前を変えたんですか」
岡田「今の発言、全く了解できませんよ。取り消しなさい」
安倍「取り消しなさいと言われても、取り消しません!」
「悪夢」と呼ばれたことが、よほど悔しかったのだろう。気位の高さがうかがえる。
しかし、民主党政権時代を「悪夢」と呼ぶのは、安倍に限ったことではない。岡田の選挙区のお膝元、三重県でもそういう声があったことを当人は知らないのだろうか。
三重3区で落選が決まり、硬い表情で後援者らにあいさつする中道改革連合の岡田克也元外相(写真:共同通信社)
私が立候補した三重県第4区は、同県の南部、和歌山県との県境までの5市10町の15自治体からなる。このうち11の自治体が、2024年の民間団体の発表で「消滅可能性自治体」とされた。三重県だけでも12自治体しかないのに、11がここに集中していた。それだけ、少子高齢化、若者の人口流出が深刻な地域だった。
その地域を歩いている時だった。ある中小建設会社の社長が、「民主党政権時代は本当に悪夢だった」と語ったことがある。