だが、結果からすれば、そんな必要もなかったほどの解党的大惨敗だった。私の想像以上に国民は見抜いていた。

 だからこその取り越し苦労が、余計に虚しい。

 しかし、いまになってこの胸を締め付けるような虚無感はそれだけのことだろうか。

ひとつの時代の終焉

 この歴史的惨敗の理由に党の内外で、いわゆる「高市旋風」「高市人気」をあげる声が目立つ。次いで、選挙直前になっての公明党との合流や比例名簿で公明党を優先した執行部の責任を問うものだ。

 しかし、立憲民主党のままでも遠からず惨敗していたはずだ。「裏金問題」もあって前回総選挙で躍進したものの、国民民主党や日本維新の会のように、少数与党の自民党を揺さぶってでも看板に掲げた政策を押し通すことはなかった。参政党やチームみらいのような斬新さもない。

 自民党ですら、石破茂前首相を見限って高市早苗という新しい顔を押し立てた結果だ。そんな新しい顔すら出てこない。まして、「高市人気」が敗因なら、どっちにしても結果は同じことだ。

 その新しい顔に、不意を突かれて解散に踏み切られたら、対応のしようもなかった。

 それでいて、惨敗の理由を概況や外因に求める。まるで国会質疑が批判に集中するように。執行部に責任を求めたところで後の祭りだ。他責的で、いまだに自責することができない。そんな体質に有権者もうんざりしていたはずだ。ただ虚しい。

 今回の選挙では、これまで当選を重ねてきた「大物」「重鎮」と呼ばれる議員も多く落選している。中道改革連合の執行部では、安住淳共同幹事長(宮城4区)、馬淵澄夫共同選対委員長(奈良1区)が、他にも旧民主党代表だった小沢一郎(岩手3区)、前衆議院副議長の玄葉光一郎(福島2区)、立憲民主党の立役者だった枝野幸男(埼玉5区)、それに元副総理の岡田克也(三重3区)が議席を失った。

 この顔ぶれは、いずれも旧民主党政権を中枢から支えた人物たちだ。それがこぞって落選となると、ひとつの時代の終焉を物語っているのかもしれない。