主な工夫のひとつが、「ひだまりスペース」の名前の由来となっている大きな窓。子どもが車窓を眺めやすいように、床から50センチの位置から高さ124センチ、幅193センチの大型窓を設置した。ベビーカーに乗っている子どもにも流れる景色が見やすくなるように、手すりの形にも配慮した。
「ひだまりスペース」の大型窓
もうひとつが握り棒や手すり、腰当てを多数用意したこと。手すりと腰当ては「ひだまりスペース」の衝立だけではなく、優先席とともに各車両に1か所設置した。車椅子やベビーカーのためのスペースにも配置している。
握り棒や手すり、腰当てを各所に設置
「こういうスペースがあると乗りやすい」
メディア向けの試乗会だったこの日、利用者を代表して2組の家族も試乗した。電車が好きだと話す6歳の男の子は、「座席の形が違う」「窓が低かった」といつも乗る電車と違う点を挙げ、「楽しかった」と笑顔を見せた。同乗した保護者は、ひだまりスペースについてこう語った。
「子どもが小さいときベビーカーで移動すると、混んでいると入りづらかったり、あまりに混んでいる時は電車を見送ったりすることもありました。こういうスペースがあると乗りやすいのと、スペースをわざわざ空けていただいた時の気まずさとか居心地の悪さは感じにくいのかなと思います」

京王電鉄が2000系車両に込めたコンセプトは『もっと、安全に、そして安心して、これからもずっと、のっていただける車両を。全ての世代に、やさしく、そしてワクワクしてもらえる車両を』というもの。「ひだまりスペース」とともに、このコンセプトを体現しているのが車両のデザインだ。