生花店の前にいた猫に話しかけると、「どうぞ~入ってください」と誘われました。

 店に入ると、「ここがわたしのいつもいる場所なんですよ」と、猫は台の上に乗りました。自分の招き猫姿を見せたかったのでしょう。

 住宅地のほぼ中心に市場があり、青果店、鮮魚店、精肉店などの個人商店が所狭しと並んでいます。その一角にテーブルが2つだけの小さな食堂がありました。下ごしらえをする主人を応援する猫。長年にわたる応援の爪研ぎで、テーブルの足が1本だけ、すっかり塗装がはげていました。