こんにちは、世界を旅する犬猫写真家、新美敬子です。今回の旅先は台湾です。台湾の首都・台北の中心部には、昔ながらの商店街や住宅地が残されています。広場や公園、市場などで出会った猫たちの姿をご紹介します。

漢方薬店や高級食材の店が軒を連ねる通りは、古い建物の補強工事や内装リニューアルがあちこちで行われていて、招き猫たちのテンションも上がっています。「お客さん、こちらの商品も見てくださいね」と、商品を案内してくれているようでした。

健康食品も扱う乾物店の猫は、会計をする机の上が定位置で、番頭さんのつもりでいるのだそうです。店舗の上は店主の住居になっています。「夜中に階段を下りていくのでなんだろうと思っていたら、この猫にはイケナイ目的があったんですよ!」と店主は、笑いながら話してくれました。

「なんと、器用に蓋をずらして、日本から輸入した帆立貝柱を食べていたんだ! それも最高級ランクの品を選んで! この悪い猫め〜」。そう言いながら店主は猫を抱き上げて頬ずりしましたが、猫は虚無的な表情をしていました。
