注目選手の一人であるMFの堂安律は、ドイツリーグのフライブルクからフランクフルトへ移籍した(写真:picture alliance/アフロ)
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サッカー欧州リーグの2025~2026年シーズンがスタートする。5大リーグでは英国のプレミアリーグとスペインリーグ、フランスリーグが8月15日、ドイツリーグが同22日、イタリアリーグが同23日(いずれも現地時間)に開幕戦を行う。今季も新たな日本人選手が欧州リーグへの移籍を果たしており、2026年W杯北中米大会を前に日本代表滑り込みへ熾烈なアピール合戦が繰り広げられそうだ。2024~2025年シーズンの佐野海舟や町野修斗に続くライジングスターは現れるのか。活躍が期待される選手たちを紹介しよう。

(森田 聡子:フリーライター・編集者)

 2025~2026年シーズン開幕を前に、日本代表の中心選手たちの移籍発表が相次いでいる。

 代表の10番・MF(ミッドフィルダー)堂安律は、ドイツリーグのフライブルクからフランクフルトへの移籍が決まった。5年契約で、元日本代表主将のMF長谷部誠がつけていた背番号20を背負う。2024~2025シーズンに10ゴール7アシストを記録した堂安はフランクフルトと“相思相愛”だったが、移籍金をめぐってフライブルクとフランクフルトの交渉が難航し、正式決定がずれ込んだ。

 代表のセンターバック、DF(ディフェンダー)板倉滉は、ドイツリーグのボルシア・メンヒェングラートバッハからオランダリーグの名門アヤックスへ移籍。所属するフランスリーグのスタッド・ランスが入れ替え戦に敗れてまさかの2部降格となった代表の“スピードスター”MF伊東純也は、かつての所属先だったベルギーリーグのゲンクに復帰する。

ステップアップした若手有効株は?

 森保ジャパンの主力の移籍が相次ぐ中、ステップアップして欧州リーグ入りを決めた若手の有望株もいる。

 20歳のDF高井幸大は、Jリーグの川崎フロンターレからプレミアリーグの名門トッテナム・ホットスパーに加入した。190cmを超える長身にフィジカルの強さ、足元の技術を備えた大型センターバック。4月末に行われたAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)準決勝のアル・ナスル(サウジアラビア)戦で、スペイン代表のレジェンドFW(フォワード)クリスティアーノ・ロナウドを封じ込めた守備力が評価されたという。

 しかし、高井は7月の合流直後に足底腱膜を負傷して離脱。7月末から8月に行われた香港、韓国へのアジアツアーは不参加だった。離脱期間は数週間とされていたが、現地紙は長期離脱の可能性を示唆している。デンマーク出身のフランク監督の下、新体制構築を急ぐチームの中で存在感を示すことができるのか、一抹の不安は残る。