同盟国が危惧するロシアシンパの新NID
今回は、トランプは新たに昇格した伍長や大佐に絶対服従を求める。
不法移民の大量強制送還を実行するために米軍を動員するつもりだった場合は特にそうだ。
だが、最も位の高い大将をパージ(粛清)すれば、米国は無防備になり、米軍は混乱に陥るかもしれない。
米国の諜報機関もリスクにさらされる。
国家情報長官(NID)に指名されたトゥルシー・ギャバードは、シリア大統領のバシャル・アサドとロシア大統領のウラジーミル・プーチンのシンパとして知られている。
これまで一貫してロシアのプロパガンダ(宣伝工作)をそのまま繰り返し、ロシアによるウクライナ侵攻を招いたのは北大西洋条約機構(NATO)の拡大であり、米国はウクライナ国内で秘密の生物研究所を運営していると発言している。
そのギャバードのNID指名は、英国を筆頭に、日常的に米国と機密情報を共有している同盟国の間で狼狽を招くだろう。