散歩やランニングが趣味の人もそうではないだろうか。決まりきったコースはその点、安心なのである。

 以下は余談である。

 久しぶりに歩きはじめ、相当歩いたなと思う所で、歩数計を見てみると、わずか43歩。

歩数計。最近はスマホやスマートウォッチを使う人が多いかもしれない(写真:tamarin/イメージマート)歩数計。最近はスマホやスマートウォッチを使う人が多いかもしれない(写真:tamarin/イメージマート)

 なんだこりゃ、壊れてるのか、と思った。しかし半年使ってなかったとはいえ、こんな単純な機械がそうそう壊れるはずもない。

 そうか、電池が切れてるのかなと思い、交換した。しかし、変化なし。

 おかしいな、着ける位置かなと思った。わたしはベルトの右前面に装着していた。それを側面に移動してみた。

 当たりだった。

 なんだ、こんな単純なことだったのか。そういえば、以前はこの位置に着けてたな、と思い出した。歩数計は着ける位置が大事である。

 それで、初日は7430歩。

 効果てきめんである。それまでは血圧が130前後だったのに、その夜は110台に落ちたのである。

 その後、7000歩台がつづき、5日目には1万歩超えとなり、以後、順調である。

初めての道、新鮮なのは最初だけ

 余談をもう一つ。

 NHKの「趣味どきっ」で「歩く歩く まんぽ旅」という番組が、10月から始まった。

 録画して見たが、「一万歩の旅にでかけよう!」とあるけれど、これは散歩番組だった。ちょっと期待していたのとちがうのである。

 わたしがやっているのは、早歩きの、健康のための歩きなのである。いわゆるウォーキングというやつである。

 だがこの「まんぽ旅」は、途中で、有名な歴史的建築物に寄ったり、花を観察するのに路傍にしゃがみこんだり、商店街を歩いたり、写真を撮ったり、と教養知識を養うような散歩である。