政治の世界で「内部告発」できる仕組みをどう作る?

 ですから、ある程度、告発しても自分は安全だと。「社会的に見て、あるいは本来の企業のやるべきことからして、けしからん内容だ。これはぜひとも白日のもとにさらしたい」と考えるような人を生み出せる土壌をまず作らなきゃいけない。

 政治の世界でも近いことができるのであれば、不正をしている政治家にある程度身近なところにいる人で、「これはよくない」と考えた人が声を挙げられるかもしれません。

 さまざまな方法で情報の非対称性をある程度なくせたとしてもゼロにできない以上、それが違法、脱法行為まで行っている場合には、誰かしら気づいた人が外部に知らせるためのチャンネルを広くしておくというのも、発想としてあると思うんですよね。

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■連載:日本の「政治」大丈夫なんですか?
(1)【西田亮介が語る】令和の「パーティー券」裏金事件、なぜ過去の「政治とカネ」問題より悪質なのか
(2)【西田亮介が語る】なぜ、裏金問題は繰り返されるのか?政治家が資金の使途を絶対に明らかにしたくない理由
(3)【安田洋祐が語る】なぜ、裏金問題では関係者で死者が出るのか? 「悪事を一切認めない」が招く最悪の結末
(4)【安田洋祐が語る】ダイハツの認証不正と政治家の裏金問題の共通点とは?政治にも「内部告発制度」が必要か←いまココ