5月16日、訪中の歓迎式典に臨むロシアのプーチン大統領と中国の習近平国家主席=北京(写真:ロイター=共同)

(国際ジャーナリスト・木村正人)

プーチン「アジア太平洋における閉鎖的な同盟は有害」

[ロンドン発]中露国交樹立75周年に合わせ、中国の習近平国家主席とウラジーミル・プーチン露大統領は5月16日、北京で「新時代のための包括的パートナーシップと戦略的協力」の深化に向けた共同声明を発表した。プーチンは大統領通算5期目の初外遊に中国を選んだ。

 台湾問題やウクライナ戦争で対立が深まる米欧に対抗するのが狙いだ。習氏は「核心的利益に関わる問題で相互に支持する。両国は国連、APEC(アジア太平洋経済協力)、G20など多国間プラットフォームで緊密な連携と協力を保ち、多極化と経済グローバル化を促進する」と表明した。

 プーチンは「共同声明はロシアと中国の関係の全領域を前進させるための新たな目標と長期的な方向性を定めている」として石油・天然ガスにとどまらず原子力も含めたエネルギー協力を強調。「アジア太平洋における閉鎖的な軍事・政治同盟は極めて有害であり、逆効果」と批判した。

 米民主党とのつながりが深いワシントンのシンクタンク、新アメリカ安全保障センター(CNAS)のリチャード・フォンテーヌ最高経営責任者(CEO)とアンドレア・ケンドール=テイラー上級研究員は中国とロシアの結束に加え、北朝鮮、イランとの連携に警鐘を鳴らしている。