ホイバーグ・ヘッドコーチは「リーダーシップの観点から彼がしたこと、いかにこのコミュニティに自身を根付かせたか。彼はネブラスカだけでなく、この国の中でも最も人気の高い選手の1人だ」といい、さらに次のように称賛した。
「異なるファンベースの人たちもみんな、彼に魅了されていた。身長が6フィート1インチで、それほど運動神経も高くなければアンダードッグ(勝ち目の薄い人)のように見られる。そして人々はアンダードッグを応援するものだ。私はこの子が大好きだ」(米国で認められた「日本のカリー」 富永啓生を3年見た指揮官が贈る言葉「皆、彼に魅了された」、THE ANSWER、2024.03.25)。
今年の6月にはNBAのドラフトがある。昨年、在学中の「アーリーエントリー」を取り下げた富永が、どのような指名を受けるか気になるところだ。
『リアル』の連載が再開した
わたしは井上雄彦の画が好きである。かれの画力と画風は、現代日本の漫画界で数ある最高峰の一つであるといっていい。よくもこんな高みに到達できたものだ。
『バガボンド』は好きで読み続けていたのだが、2014年7月、37巻まで出たところでなぜか出版が中断した。残念である。
しかたないのでそれ以後は、井上のもう一つの連載である身障者バスケットの漫画『リアル』を読んでいた。しかしこれも1年に1冊出るか出ないかの心細いもので、ついには2020年11月に15巻が出たところで、これまた出版がストップしたのだ。
もういいや、どうせ1年に1冊出るくらいでは、筋も忘れ、登場人物も、こいつだれだったかな、と思うざまで、中止になってもかまわんよ、とあきらめていた。
ところが2023年8月の「週刊少年ジャンプ」39号から、2年3か月ぶりに連載が再開されたという。わたしは現物は未見だが、まちがいなく再開されたのだろう。とすると、今年の夏頃には久しぶりに新刊の16巻が出るはずである。一応楽しみに待ってみようと思う。
ところで『THE FIRST SLUM DANK』の「FIRST」の意味がファンの間で物議をかもしているらしい。わたしも「FIRST」であるからには、「SECOND」があるのではないかと考えるが、いずれまた続編が作られるようならうれしいことである。
わたしが読んでいるもう一つの漫画に「BLUE GIANT」(石塚真一、小学館)がある。こちらはアメリカ編の「BLUE GIANT EXPLORER」が終わり、今年の2月からニューヨーク編である「BLUE GIANT MOMENTUM」が始まった。
あいかわらずおもしろくて絶好調だが、この出世魚のようなタイトルの変遷も、このニューヨーク編で完結しそうである。ゆくゆくは映画「BLUE GIANT」の続編も期待したい。