こんにちは。世界を旅する犬猫写真家、新美敬子です。今回はトルコです。歴史のある大都市イスタンブールと、奇岩で有名な景勝地カッパドキアを訪ねました。
カッパドキアはトルコの中央アナトリア(アジア側)にあり、奇岩や円錐形の岩が点在する独特な地域です。イスタンブールから南東へ約700km、首都アンカラから南東へ約300kmのところにあり、広さは2500万平方キロメートルにもおよびます。
それぞれ特徴を持つアヴァノス、ウチヒサール、ユルギュップなどいくつかの町を訪ねました。なかでも国立公園に指定されているギョレメは、カッパドキア訪問で外せない町です。ギョレメで出会った猫たちを最初にご紹介しましょう。
変わった形の岩をくり抜いて作られた住居で、現在も暮らしている人がいます。古くからある岩の家と現代の建築資材で造られた家がくっついて1つになっている住宅もありました。
夕方、駐車場が見渡せる場所に猫のきょうだいがいました。エンジンの音で判断したのか、車の色を見分けているのか、主人の車に気がつくと、2匹は駐車場の近くまですっ飛んでいきました。主人に話を聞けば、帰りが遅いと、心配して迎えに来るようになったのだそうです。
のぼるにのぼれず、下りるに下りられなくて難儀している様子でしたので、手を貸しましょうかと話しかけました。すると、くるりと向きを変え、かしこまって座りました。
最初に後ろ姿を見たときは大きな猫だと思いましたが、正面から見ると、とても華奢な猫のように感じました。