昼間は暖かかったのですが、日が暮れると、急に寒くなりました。この猫は、家へ帰らなくていいのでしょうか。誰かを待っているのでしょうか?

 家の軒下に大きなソファが置いてあり、素敵な布がかけられていました。おやつの時間にはここで近所の女性たちがお茶を飲んでいて、編み物をしている人もいました。女性たちが夕餉の支度でいなくなったあと、猫だけがいました。きっとこの布の感触は気持ちよいにちがいありません。

 家の玄関では、猫たちが団子になって寝ていました。これほどくっついていたら、さぞかし暖かいでしょう。