中高年世代では持ち家に居住している方が多く、成婚後の住まいはそこがベースとなるかもしれません。高齢の親が同居、または近居している場合もあります。若い世代では選択肢となる「新たな場所に新居」ということが、そう簡単ではないのです。
老後に住む地域が限定される(と考える)場合、その環境を受け入れてくれる相手を探さなくてはなりません。
住み慣れた家や住み慣れた地域を大事に思う気持ちは多くの人に共通するでしょう。「近くに友人が多いので」という理由で希望居住地を限定している人も見かけます。
しかし、別の地域に住むことはまったくあり得ないのか、望ましいパートナーを見つけることとどちらがいまの自分にとって優先か、じっくり考えてみてもいいのではないでしょうか。
「(遠方であっても)どちらの地域でも会いにいきますし、将来的にそちらに移り住むことも可能です」という男性会員も少なからずいて、どうしても地元を離れられない女性会員にとっては地域の枠を外した出会いの可能性が増えることになります。
男女の区別なく閲覧できる会員の投稿欄コーナーにはときおり退会の報告があり、それを見るのが楽しみの一つでした。「真剣交際を始めたので退会します!」「相手のご家族にもお会いしました」と、投稿されたふたりいっしょの幸せそうな写真を見ると、こちらもあたたかな気持ちになります。
そうした報告事例の中では、お互いの居住地が中距離以上でマッチングしていた人たちが少なからずいた印象があります。関東と北海道だったり、関西と北陸だったりいろいろです。
この人いいかも!という人が、少し遠い場所に住んでいるというのは、わりとよくある話。遠すぎて無理よね…と諦めてしまうことも多いですが、歩み寄る可能性を一緒に考えてみてもいいのではないかと思います。