「違法薬物使用の疑い」で韓国警察の捜査対象となっている俳優のイ・ソンギュン氏とK-POPスターのG-DRAGON氏が、麻薬投薬検査で相次いで「陰性」となっている。
簡易検査に続き、毛髪や体毛検査でも陰性となり、麻薬投薬を立証できる物証があまりなく、韓国警察には「証言だけに依存した無理な捜査をした」という批判が殺到している。韓国社会を騒がせているトップスターたちの麻薬スキャンダルが「大どんでん返し」の結果に終わる可能性が日に日に高まっている。
高級ルームサロンを舞台とした麻薬使用疑惑
始まりは10月19日付の地方紙『京畿新聞』の報道だった。同紙は、仁川警察庁が「トップスターL氏」の麻薬関連疑惑に関する情報を得て、現在内偵中だと報じたのだ。
京畿新聞は記事の中で「L氏」とイニシャルで報じた人物について、「ユ・アイン(今年2月に麻薬投薬の疑いが暴露されて、検察によって起訴された大物俳優)クラスのトップスター」「2001年のMBCシチュエーションコメディでデビューした後、数多くのドラマや映画で主演級として活動している」とも説明。するとまもなくネット上には、L氏とは映画『パラサイト・半地下の家族』に出演し、世界的な俳優になったイ・ソンギュン氏であるというコメントが溢れかえった。
ネットの噂が手の施しようがなくなるほど広がると、翌20日、イ・ソンギュン氏の所属事務所は「L氏」がイ・ソンギュンのことであることを明らかにし、「現在提起されている疑惑に対して正確な事実関係を確認中であり、今後進行される捜査に誠実に臨もうと思う」という立場を表明した。
同時に「今回の事件に関連して、イ氏は継続的に恐喝・脅迫されており、これについて捜査機関に告訴状を提出している」「悪意的だったり虚偽内容を盛り込んだりした掲示文などにより虚偽事実が流布される場合には、強力に対応していく」と警告した。