謙虚に受け止めるしかない前哨戦の結果
日本時間の9月9日、いよいよラグビーワールドカップ(W杯)・フランス大会が開幕する。日本代表戦の日程は【表1】のとおりだ。前回の2019年日本大会で、わが日本代表は念願のベスト8進出を果たした。今大会はそれ以上の活躍が期待されている。
ところが、その前哨戦と位置づけられる6試合はなんと1勝5敗という成績(成績は【表2】を参照)。目につく記事やSNS等の書き込みを見ても、「期待できない」のオンパレード。よくて「期待はできないが、ここまで来たら黙って応援するしかない」というもの。散々な言われようである。
筆者とて過度な期待を寄せるものではないが、一方で「そこまで言われるほどひどいチームだろうか?」という思いも強い。
楽観視は戒めつつも、せっかく応援するなら彼らのいいところにも目を向けたい。そこでここでは、ラグビー日本代表チームについて期待できるところはないのか、あるとしたらどのあたりなのかについて検証してみたい。
前哨戦の結果だけを見ると、「やはり決勝トーナメント進出(ベスト8)は難しいのではないか」と思う人も多いことだろう。この現実はファンとしても謙虚に受け止めるしかない。しかし、もう少し深掘りしていくと、この表には表れていない、かすかな光明も見えてくる。