遊歩道には休めるベンチがあり、人にかまってもらいたい猫が待ちかまえていることがあります。日差しが強いときには、ベンチの影に入って休む猫の姿も見られました。

 フレンチブルくんがとても楽しそうに海に入っていきました。「そこでストップ。あなたは足が短いんだから」と飼い主から声をかけられると、ピタッと止まり、回れ右をして飼い主を見やったところです。

 クラシックタビーの猫がいるのは、スピノーラ湾に面して立つ家です。10月初旬、ブーゲンビリアもハイビスカスも微笑んでいるように見えました。

 次の年、同じ場所を訪ねると、例の美しい猫に再会できました。猫は、ブーゲンビリアの葉を背中に乗せたまま、モゾモゾと背中の毛を動かしていました。