(古森 義久:産経新聞ワシントン駐在客員特派員、麗澤大学特別教授)
ロシアのウクライナ侵略が開始1年を迎えるとともに、米国ではロシア軍の非道な行為への非難が改めて高まっている。
とくに糾弾の対象となってきているのが、ミサイル攻撃で一度破壊された標的に急行するウクライナの救急医療要員をさらに標的として攻撃するという、ロシア軍による「二重攻撃(double tap)」だ。
米国のバイデン政権は、こうしたロシアの非人道的な戦争犯罪への非難を強めると同時に、ウクライナへの支援体制を堅固に保っていく構えである。
負傷者救出の現場をミサイルが直撃
米国ではこのところ官民の間で、ロシアのウクライナ侵略への対応について一段と熱く議論されるようになった。