(山本一郎:情報法制研究所 事務局次長・上席研究員)
オンラインを利用した強盗事件や強盗致死事件が多発していることを受けて、フィリピンで実行犯の元締めとされていた「ルフィ」方面の人たちが摘発され、日本へ強制送還されることになりました。
これとは無関係に、台湾有事を前にしたフィリピンとの関係強化や、フィリピン高速鉄道などインフラ受注を目指して日本政府がフィリピンに年額2000億円ぐらい突っ込む話も一緒になって炎上しています。面倒くせえなあというのが正直なところです。
……で、こっちもついでに炎上沙汰となっているのが、お笑い芸人EXITの兼近大樹に関する「ルフィ」方面のつながりや、ゲームセンターでプリクラ機を複数回にわたって破壊して出禁になった話、尋常ではないイジメが界隈で問題になった話などが蒸し返され、「これ、もうメディアで使うのはマズかろう」という流れにまでなってしまっております。
兼近本人も、自身のYouTubeなどで釈明をしておりますけれども、過去の悪事であり、今は反省していて真っ当に生きてるよということで許してね感が出ている一方、いわゆるヤンキー仕草の犠牲になった人たちのことを考えると割り切れない部分も少なくありません。
今の兼近を見ていると、かつて女優のあびる優が「集団窃盗・万引きで店を潰した」と告白したことで物議をかもした結果、ちゃんとお茶の間に出られない人になりましたという逸話を思い出すのであります。