韓国社会の変化は著しい(写真はソウルの東大門歴史文化公園)

 2023年の年が明けた。韓国にいると、1月1日になってもあまり新年という感じになれない。韓国では1月2日からは休日でもなく通常の日になるからだ。

 それよりは、毎年日付は変わるが旧正月を迎えることでやっと新年が始まるという感覚になる。

 そこで、まだ2022年を引きずっている筆者は、2023年から韓国で変わる制度などを調べてみた。

 まずは、法定労働時間が週52時間までだったのが、週69時間まで伸びるということだ。

 世界的に法定労働時間は短くなる傾向なのにその逆をいくように見えるが、半期や年単位で考えると、実際の労働時間は減ると言う。

 従来より残業手当も増えると言う。最低時給も5%引き上げられ9620ウォン(約970円)となる。

 2番目は、韓国ではこれまで2つの年齢を使い分けてきたが、2023年からは1つになるという。

 2つの年齢とは、0歳から始まる年齢と、1歳から始まる年齢である。これまで韓国では生まれてすぐ1歳となる数え年を慣習的に使ってきた。

 だが、行政や司法では日本と同じように0歳から数えてきたわけだ。それを0歳からの年齢に統一する。

 日本や中国でも昔は数え年で年齢を数えていたが、今でも使っているのは韓国だけらしい。何と北朝鮮でさえ、数え年を使っていないという。

 筆者の場合、12月生まれなので、生まれてすぐ1歳、年明けに2歳となって、生まれて2か月で2歳になるという魔法をかけられていた。

 だが、今年はマイナス1歳でちょっと若返った気分になれそうだ。