実家への帰省は祖父母から孫まで3世代がふれ合う機会となるが、夫婦によっては気が重いイベントに(写真:アフロ)

令和の現在、夫婦の3組に1組は離婚する。残る3分の2の多くも、大なり小なり問題や悩みを抱えている。ネットニュースやSNSでリアルな夫婦像に触れる機会が増え、我が身を振り返る人も少なくないだろう。9月に新著『妻が怖くて仕方ない』(ポプラ社)を上梓したジャーナリストの富岡悠希氏が「日本の夫婦の今」を明らかにする本連載。今回は、年末年始に発生する義実家への「帰省問題」を取り上げる。

(富岡 悠希:ジャーナリスト)

【主な連載記事】
妻の暴力で脱臼、救急車で運ばれた僕が考える夫婦の「リアルと理想」(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/71659)
「既婚者合コン」に潜入、「良妻賢母」的なマリコさんに僕は困惑した(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/71835)
社会でも家庭でも力を失う「弱者男性」、変わる夫の立ち位置を直視すべし(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/72032)
ほか

紅白歌合戦、箱根駅伝をどこで見るのか

 冬本番を迎え、クリスマスムードが高まってきた。

 世の中のパパ、ママは「そろそろサンタさんに、欲しいプレゼントは何か伝えようね」と、我が子に促していることだろう。先月まで、筆者の次女(6)は「何でもできる魔法の杖にする」と話していて焦ったが、今は「アイパッド」に変わった。

 彼女の脳裏に浮かぶのは、米アップル社の「iPad」ではなく、ゲームができるおもちゃのはず。どれにするか詰める必要があるが、メドは立った。

 出費は少々痛いが、クリスマスを楽しみにしている夫婦は多いだろう。子どもがいなくても、夫婦で豪華なディナーに出かけて、イルミネーションを眺めるのはロマンチックだ。

 その後に迎える年末年始はどうだろうか?

 おせち料理やお餅は、季節感もあって美味しい。紅白歌合戦に箱根駅伝とテレビ番組も充実している。

 しかし、気分を沈ませることもある。配偶者の実家、いわゆる「義実家」への「帰省問題」だ。