(2022年10月23日、写真:AP/アフロ)

(古森 義久:産経新聞ワシントン駐在客員特派員、麗澤大学特別教授)

「中国共産党の習近平3期目体制は日本や米国への敵視を強めるだろう」──こんな不吉な予測が米国の有力中国研究者により公表された。

 習近平国家主席は国内での独裁を強め、軍部の忠誠を深め、共産党の思想の強化を図るうえで、国外ではこれまでにも増して中国共産党政権の威光や名声のために覇権の追求を強める。その目的のために、海外で中国の敵を明確にするが、その筆頭は日本と米国だろう、という予測である。

 中国共産党が5年に1度の党大会で習近平氏の最高位の任期延長と習氏の独裁体制強化を打ち出したことは米国側でも大きな関心や懸念を生んでいる。

 米側が注視していたのは、習氏が自己の権力機構を年来の側近で固め、人民解放軍の幹部にも絆の太い人材を登用して、独裁基盤を不動にするような動きである。また、その国内新態勢が対外的に、とくに米国に対する戦略にどんな変化をもたらすかに注目している。