「トランプ氏とは異なる点もある」
一方、トランプ氏と距離をとり、共和党の次期大統領候補のライバルと目されるペンス前副大統領は7月26日、共和党の若手政治団体「YAF」でこう演説した。
「私と(トランプ前)大統領と政策課題に関する違いがあるかどうかは分からないが、2人が重点を置いている問題は異なるかもしれない」
「私は、選挙というのは(「2020年の大統領選は不正だったといった過去」について言い争そうのではなく)未来について争われるべきだと強く信じている」
「諸君、過去を振り返ろうとする誘惑に負けないようにしようではないか」
(https://www.c-span.org/video/?521987-1/vice-president-pence-remarks-young-americas-foundation)
ワシントンの共和党系政治ウォッチャーR氏はこうコメントしている。
「トランプ氏とペンス氏がワシントンで同じ日に演説した事実は、いまや政敵同士になった2人の間の確執と対抗心の激しさを示す新たな証左だ」
「中間選挙の共和党予備選では、両者が推薦した候補者同士の戦いがますます激化する。どちらの候補者が何人勝ち抜いたかは党内でどのくらい影響力があるかを示すバロメーターになる」
「今のところ確かに地盤・看板・カバン(支持票、知名度・政治資金)でトランプ氏が圧倒的に勝っているが、米議会乱入事件に絡んだ疑惑が今後トランプ氏の足を引っ張るのは必至だ」
「ペンス氏はカトリック系エバンジェリカルズで清廉潔白。トランプイズムを継承する保守主義者ということで、まだのりしろはある。党内にもペンス氏を認める動きが出始めている」