4.ロシア軍車両の損失
5月10までのロシア軍車両(火砲、多連装ロケット砲)の損失は、約2000両である。
1週間で損失が大きかったのは、全域で攻勢をかけた3月17日~23日で400両を超え、次に、侵攻開始の1~2週間で350両を超えた。
これ以外は、各週の損失は平均的に約150両であった。
車両約2000両の破壊は、主に指揮通信用および兵站用である。つまり、多くの指揮官が殺傷されて指揮が混乱する原因となっている。
また、兵站用の車両が破壊されたことは、戦車や装甲車に弾薬が運べなくなり、兵士への食糧も運べず、負傷者を後方に輸送できなくなっているということだ。
再編成した後に攻勢をかけた4月21日頃からの3週間は、平均150両の車両が撃破されている。
ロシア軍車両の損失

今後は、5週間で750両、10週間で1500両の車両が撃破されることが予想される。今後とも、指揮通信活動や兵站支援活動に支障が起こるだろう。