阪神タイガースの矢野燿大監督(Cake6, CC BY-SA 3.0, ウィキメディア・コモンズ経由で)

 一体いつ勝てるのだろうか。阪神タイガースが泥沼の黒星地獄にあえいでいる。

 14日に敵地バンテリンドームで行われた中日ドラゴンズ戦も1-4で敗れ、引き分けを挟んで6連敗。今季17試合を終えた時点で1勝15敗1分、借金は14にまで膨らんだ。17試合終了時での勝率も0割6分3厘となり、プロ野球ワースト記録を更新するなど悲惨な状況に陥っている。セ・リーグ首位の巨人とは10.5ゲーム差、さらに5位の横浜DeNAベイスターズにも6ゲーム差をつけられ、どん尻の最下位に沈む有様だ。

連戦連敗にコロナの追い打ち

 瀕死のチームに追い打ちをかけるかのように藤浪晋太郎投手、伊藤将司投手、江越大賀外野手が新型コロナウイルスに感染し、13日から戦線離脱中。伊藤将は13日の中日戦、藤浪も14日の同戦に先発予定だっただけに、まさに泣きっ面に蜂である。

 先発ローテーションに入っていた藤浪、伊藤将の2人を欠いた投手陣をサポートすべく本来なら野手陣が猛奮起しなければならないところだ。ところが肝心の攻撃は絶望的なまでに深刻の一途を辿っている。

 この14日の中日戦こそ4点を追う9回無死一、三塁から打順入れ替えによって4番に座った大山悠輔内野手の中犠飛で1点を返し、22イニングぶりの得点をマーク。だが、これで万事解決には至ったわけではない。

 8日の広島東洋カープ戦(甲子園)の6回にロハス・ジュニア外野手が右越え適時二塁打を放って以降、52イニング連続でタイムリーによる得点がない窮状は今も続いている。