「ビッグボス旋風」が球界を吹き荒れている。2月1日からプロ野球の春季キャンプが12球団で一斉にスタート。北海道日本ハムファイターズのビッグボスこと新庄剛志監督も指揮官として初めてチームの沖縄春季キャンプに参加している。

 キャンプイン初日から得意のパフォーマンスで話題を独占した。750万円近くもする3輪オートバイ、GORDON製「GL1800トライク Type 4」にまたがって颯爽と現れ、国頭村のかいぎんスタジアム国頭で行われている二軍キャンプを予告通りに視察した。

 キャンプ初日から一軍の新監督が一軍に行かずファーム練習のみ足を運んだのは極めて異例のことだ。ただ、これは言うまでもなく一、二軍関係なく選手を平等に見るという姿勢の表れであろう。

選手への指導にも熱、メディアへの話題提供にも全力

 新庄監督は明日のファイターズを担う野手たちに早速実演もまじえながらタッチアップなどの走塁指導を行い、投球練習中の若手投手陣たちには「ここはブルペンじゃなく福岡ドームと思って投げてみるといい。じゃなかった、ペイペイドームだね」とちょっとしたボケをかましながらもイメージトレーニングの重要性をしっかりと訴える場面も見られた。

 2日は名護市内で行われている一軍キャンプで選手たちを初指導した。フラフープを的とした遠投練習を導入するなど新庄監督ならではの斬新なアイデアを駆使したメニューが注目を浴びた。

 そして、この日から3日まで陸上十種競技の元日本王者でタレントの武井壮さんが臨時コーチとして選手に対し、走法について講義と実演をまじえながら徹底指導。

 新庄監督はすでに「いろんな部門の技術面やら盗塁面やら、何やらのスペシャリストしか呼んでない」と打ち明けている通り、この春季キャンプにさまざまな分野から武井さんを含め8人の臨時コーチを招聘することを明らかにしている。