昨年8月にチーム内で暴行問題を引き起こし、巨人へ無償トレードされた中田翔内野手の処遇、そして今オフには「ノンテンダーFA」となって退団した西川遥輝外野手(現東北楽天ゴールデンイーグルス)と大田泰示外野手(現横浜DeNAベイスターズ)、秋吉亮投手(現福井ネクサスエレファンツ)を巡る不可解な経緯説明など球界内でも「臭いものにフタをするかのような姿勢が見え隠れしている」とささやかれている始末だ。
特に秋吉に関しては稲葉篤紀GMが「ノンテンダーFAは再契約の可能性もある」との旨を説明していたにもかかわらず残留できずに独立リーグへの移籍となり、納得していないファンも数多い。
「救世主」か「道化師」か
今は新庄監督の絶大な人気が“防波堤”となってフロント批判を何とか抑え込んでいる格好だが、これも風向きが変われば一気に瓦解し、負のスパイラルへと陥るのは必至だ。
日本ハムの命運を握っている新庄監督。球団の窮地を立て直す「救世主」になるか、それとも単に注目を集めるだけの「道化師」で終わってしまうのか。レギュラーシーズン開幕以降、より厳しいシビアな目を向けられることになる。当然のごとく、これからが正念場だ。