朝日が昇ると、町が輝きはじめます。

 馬を引いていた人は、町の外れにある乗馬クラブの人でしょうか。まだ、車の往来の少ない早朝の光景です。

 大きな黒い猫が家の門柱の間から顔を覗かせていました。耳やシッポ、胴の長さからすると、どうもメインクーンのようです。「あなたはメインクーンですか?」と話しかけると、メインクーンという単語が聞き慣れているとみえて、「そだよ」と、耳をくるりと回しました。

 塀の上に乗っていた猫に話しかけていたら、犬が飛び出してきました。勢いよくシッポをふり、クウ〜ンと甘えた声を出しています。

 玄関から奥さんが現れ、「猫はいいから、わたしと遊びましょう。歓迎しますよと、どちらの犬も言っている」と解説してくれました。このあと犬たちは、それぞれマイボールをくわえて持ってきて、これで遊べ、と催促。奥さんは、「キリがないから、適当に遊んでやって〜」と、笑っていました。1枚の写真から楽しかった思い出がよみがえります。