服のリフォームを請け負っている路地裏の家です。家の中が暗いので、少しでも陽を浴びさせたいと、玄関に猫をつないでいるそうです。「なぜ、猫をつないでいるのですか」と尋ねれば、「つないでなかったら、どこかへ行ってしまって、迎えに行くのが大変だから」という答えが返ってきました。

 その並びの家の玄関にも猫がいました。外から見えるところに猫がいることが多いのは、日光にあたらないと猫は不健康になると言い伝えられているからだそうです。おかげでハノイ散策はいろいろな猫と出会えて楽しいです。

「名前はトンニーです。トンニーさまと呼んでくださいね。この家の守り神さまだから」。おばあさんは、「トンニーさまには、湯冷ましのお水を与えているの」と、ヤカンから沸騰したお湯を丼に入れて冷ましていました。