同じくドデカネス諸島に属するカリムノス島での話です。崖の上に張り付くように立っている家があり、玄関までの上り階段はとても傾斜が急です。買い物袋を持ったおばあさんが、階段の下で休んでいました。すると彼女の飼い猫がやって来て、彼女の足に体をすり寄せました。わたしは買い物袋を持って、おばあさんを家まで送り届けました。すると、その様子を見ていた猫がお礼をしたいと思ったのでしょうか、「僕についてきて」というように誘ったのであとを追うと、次々と友だちを紹介してくれました。この写真は、最初に紹介してくれた、彼の若い彼女です。
ドデカネス諸島に属するコス島には、14世紀初頭に聖ヨハネ騎士団によって建てられた要塞があります。ここで暮らす猫たちが人にかまってもらいたいときは、遺跡から外に出て、遊んでくれとアピールします。
ポーランドのグダニスクから路面電車で足を延ばしたイェリトコボという郊外の町です。町の外れのキャンプ場にトラ模様で少し毛の長いお母さん猫と4匹の子猫たちがいました。
キャンプ場の人が猫用のお皿にドライフードを入れると、母猫は用心深くお皿に近づいて、口に含めるだけのドライフードをくわえ、猛ダッシュで離れました。そして、子猫たちのいるところまで行き、ドライフードを子猫に与えました。自分より先に子猫に食べさせるとは、なんて偉いお母さんなのだろうと、感心しました。
東欧クロアチアの港湾都市リエカでは、住宅地が坂道や階段を登っていく斜面に広がっています。階段は、猫たちが好きな場所です。