この発言を国務省担当の英国人記者G氏はこう読み解く。

「韓国は、米韓首脳会議でクアッドへの即時参加を避けるためにインフラ分野やハイテク分野で協力した。知恵を絞った『アラカルト方式』だった」

「米国が出したアラカルト・メニュー(つまり提携、協力できる分野)から韓国は可能な限りのアラカルトを選んだ」

「今回は、もっとアラカルトの数を増やせと、G7首脳の前で誓約させるつもりだろう」

「今すぐクアッドに参加できないのなら、別の方法を秋までに考えろ、というわけだ」

「米国は、(クアッド首脳会合が開かれる)秋までという閂(かんぬき)をかけたのだ。韓国を特別招待したのはジョンソン氏とバイデン氏の共同陰謀だ」

中国次第でアジア版NATOへの発展も

 バイデン政権はトランプ前政権の政策をことごとくひっくり返している。だが、唯一継承しているのは対中政策、特にクアッド戦略だ。

 共和党系の「ワシントン・タイムズ」のベテラン外交記者、ゲイ・テーラー氏がバイデン政権の外交担当高官(数人)と単独インタビューし、クアッド戦略についてただしている。

 高官たちはこうコメントしている。

「クアッドはインド太平洋地域における米国の政策の中心的な核である。ホワイトハウスは現在、秋のクアッド首脳会談を開催する準備をしている」

「バイデン政権は外交上のイベントとしてこのクアッド首脳会議を最重要視している」

「中国との経済に大きく依存する国々を中国からの圧力から守る法的岩盤(Legal bedrock)を構築するのがバイデン大統領の目標だ」

「ただ現段階では、急いで参加国を増やすプランはない。より多くの国がクアッドと連携することを奨励はしている」

 バイデン氏が副大統領の時に外交政策のアドバイザーだったジェイコブ・ストークス氏(現在、シンクタンク「ニュー・アメリカン・セキュリティ」研究員)はバイデン政権の高官たちの本音をこう代弁する。

「バイデン大統領の狙いは、クアッドが将来、どのような行動やイニシアチブを取るか。コアとなる日米豪印がインド太平洋地域だけでなく、世界中の国をクアッドに組み入れるプラグ的役割を果たせるかどうか、だ」

「クアッドのゴールは、他の国々もワクチン、ハイテク、インフラ、航海の自由、安全保障を渇望する国々にその機会を提供することだ」

「中国が自らの核心的国益を追求することで各国が不利な状況にならないための防波堤だ。それは中国の出方次第でアジア版NATO(北大西洋条約機構)にだってなりうる」

https://www.washingtontimes.com/news/2021/jun/6/biden-not-seeking-to-add-countries-to-quad-to-coun/

 第1次石油危機を受け、1975年、仏ランブイエで始まったG7サミット。

 今回開催地のコーンウォールは美しい砂浜がある風光明媚(めいび)な海辺の保養地で、英国の人気観光地の一つ。

 推理作家アガサ・クリスティのミステリー作品でしばしば舞台になっている。

 文在寅氏は招待状を手に意気揚々とお出かけになるご様子だが、米英の企む「クアッド・ミステリー」には十分ご注意を!