今回からは、うつ病の詳しい内容について解説をしていきます。
みなさんうつ病については、だいたいのイメージを持っているかと思います。ご存知の通り、「気分が晴れない」「気分が落ち込む」「イライラする」「好きだった趣味が楽しめない」などの症状が生じます。
うつ病の初期症状として、「よく眠れない」などの睡眠障害が生じることもあります。
軽症であれば日常生活や仕事はできるので、周囲の人たちも気づかないか、「〇〇さん、ちょっと元気がないかな」と思う程度です。一方、重症になれば、仕事はもちろん買い物にも行けない、食事も摂りたくないなど、一般的な生活を送ることも困難になってしまいます。
また、気分が落ち込むだけでなく、「事実とは異なる妄想」が生じることもあります。よく見られるのは、「重大な罪を犯してしまったから、天罰が下る」「お金が全くないから、治療を受けることはできない」「不治の病にかかったので、もう助からない。病院に行っても無駄だ」といった妄想です。
これらの妄想が生じると、治療に非協力的になってしまい、症状がどんどん悪化してしまうケースもあります。
そして自殺念慮が出てくれば、命の危険性も出てきます。どんな病気でも同じですが、大切なことは「早期発見・早期治療」です。うつ病の場合も、こじれる前に対処する必要があります。
日本ではどれぐらいの人がうつ病に悩んでいるのでしょうか。