一皿数百円の料理をつつきながら数百億円の商談
こうした気持ちは個々人によって違いがあるかもしれない。しかし、福利厚生に甘えない生き方をすることで、ビジネスに向かう気持ちはより強くなる。知恵をはるかに絞ろうとするからだ。それがビジネススキルにとって、非常に有益なものになることだってある。
たとえば交際費。みんな値段の高い店で接待をしようとする。外資はそういうものだと相手も思っている。だからこそ、カネだけ使って知恵のない接待はあまり面白がられないし、気持ちが通じ合わない。会社のカネで行きつけの高級店を予約しただけだろうなんて、
超大手機関投資家の大物役員を、煙モクモクの人気ホルモン焼きやで接待したことがあった。店内に入ったとたんにゴミ袋を渡される。お客様はいったい何ごとかと思ったようだが、