バランス型ファンドとインフラファンドで安定を図る

小田 初光さん

小田 初光さん
株式会社トライデント FP事業部長
宮崎県延岡市を拠点に、金融知力普及協会のインストラクターとしても活躍。主な資格はファイナンシャルプランナー、DCアドバイザー、スカラシップアドバイザー。

連載記事「お金、どんげね? 宮崎発マネー相談室」はこちら

30代子育て世帯向けのポートフォリオ例
30代子育て世帯向けのポートフォリオ例(小田さん)※バランス型ファンドは国内外の株式比率が10%で、債券にも分散投資する外貨建てのもの

 これからお子様に「教育資金」という「出費」が降りかかってきます。そのため、投資ではあまりリスクを負えませんね。

 ポートフォリオもバランス型ファンドとインフラファンドで安定を図りましょう。太陽光発電施設などのインフラ施設に投資するインフラファンドは、比較的配当利回りが高いのが魅力。東証一部に上場しているインフラファンドには、約6%の配当金がコンスタントにでている銘柄もあります。

 また、日本株式ファンドは手数料の比較的安いインデックス型などを選んでみて下さい。

忙しい子育て中でもじっくり持ち続けられるファンドを

野尻美江子さん

野尻美江子さん
ファイナンシャルプランナー
書店勤務を経て、ファイナンシャルプランナーに。投資に強く、専門的な知識をわかりやすい言葉で伝えている。ラジオNIKKEIなどにコメンテーターとして出演。個人目線の「すぐ実践できる提案」をモットーに、金融商品の個性や特徴、日常のお金に関する悩みにフォーカスした情報を発信。保有資格は一級FP技能士。

30代子育て世帯向けのポートフォリオ例
30代子育て世帯向けのポートフォリオ例(野尻さん)※全世界株式インデックスファンドは日本株を含むもの、日本株式は日経平均連動型

 この先運用できる期間は十分あるものの、投資にあまり時間をかけられない子育て中は、じっくり持ち続けられるファンドを選ぶとよいでしょう。

 足元で気になる米国株式の値動きに対しても、全世界に対して米国株式のウエイトが高まれば全世界株式ファンド内での配分も高まります(低下すれば配分も低下する)。身近な日経平均の値動きとともに、全世界株式ファンドの配分の変化にも注目してみてください。

 また、MRF≒国内債券を30%組み込んでおくことで、運用していくうちにポートフォリオのリスクを高めたくなった場合には、MRFの一部を株式ファンドなどに置き換えることもできます。