「組織開発」の実践に向けた6つのステップ

 先述の通り、「組織開発」は『計画的に作り込んでいく働きかけ』であり、進め方としては以下の6つの手順に従って計画的に実践していくのが定石とされる。

(1)目的の決定

 組織開発自体は手段であって、目的ではない。組織開発を行うには、まず組織の目指す姿や目的が何であるかを明確にする必要がある。

(2)現状把握

 組織の目指す姿に照らしてどのような問題点があるか、インタビュー(従業員への聞き取り)やサーベイ(従業員へのアンケート調査)などを活用して、具体的な事実をもとに現状を把握する。

(3)課題の設定

 インタビューやサーベイの結果を整理・分析し、人と人の関係性やグループ間のコミュニケーションに着目して解決すべき課題を抽出。その課題を組織開発の対象となる職場の関係者と明確な形で共有しておく。

(4)試験的アプローチ

 課題を解決するためのアクション(変革のための取り組み)を企画、実施する。特定の部門やグループに絞ってワークショップを展開するなど、小規模なトライアルから始めることが望ましい。小さな成果を早期に上げることで、アクションプランの効果を判定しやすくなり、迅速にフィードバックできるからだ。

(5)効果検証とフィードバック

 試験的なアプローチで成果が出たら、組織変革がどの程度達成されたのか、成功のポイントは何かなどを評価し、フィードバックする。早期に効果を検証することで変革に取り組む関係者のモチベーションが高まり、アクションの見直しも進む。

(6)全社への成功事例の展開

 施策を拡大し、全社レベルで効果的に展開するためには、現場が変革に向けて“自走”する環境を整えなければならない。議論を進行するファシリテーター向けのマニュアルを設計したり、関係者間で施策の成果をタイムリーに共有するための仕組みを設けたりしておく必要がある。